沿革・再開の流れ

沿革

※これらは幹事の記憶による部分が大きく、一部誤解や記憶違いによる誤情報が含まれている可能性がありますのでご容赦ください。

 1999年頃に愛知学院大学、愛知大学、東京大学、名古屋大学、立命館大学の漫画研究会やSF研究会、マイコン研究会の有志がBBS上で集まり、同人誌や同人ソフトにおいていかに表現の自由を守っていくかを議論したのが始まりです。

 緩い連合体として「表現の自由連合」=「表自連」を結成し、いくつかの統計資料や論文を同人誌即売会にて発表するに至りました。

 その前後で全国表自問題協議会(全表協)と関わるようになり、表現の自由を守る運動において協力をするようになりました。

 しかしその影響で表自連の基本方針に対する考えの違いが表面化する様になり、運動をさらに進めようとする関東組と、歴史研究に軸足を置きたい愛知組、活動そのものを縮小させたい関西組に別れました。

 その後各派それぞれで行動をしていましたが、いつの間にか連絡が取れなくなり、自然消滅という形で活動を休止する事になります。

 このうち愛知組は表自連愛知学派と名乗り引き続き史学研究を進めていましたが、今と違い当時はネットがさほど発達しておらず、必要な情報を得るためにはその足で大阪や東京に向かうしかありませんでした。

 結果として資金的時間的余裕がなくなった事から団体としての活動を休止し、現在に至ります。

再開へ

 令和1(2019)年8月1日から10月14日にかけて、愛知トイエンナーレが開催されました。

 その1コーナーとして開かれた「表現の不自由展」において、歴史的にまだ検証を必要とする従軍慰安婦の少女像を平和の像と偽称し、昭和天皇の写真を焼いて踏みつける展示を行うなど、公的な支援を受けて展示すると対外的に誤解を受けるであろう作品が主催者には説明もなしに展示されている事が表面化し、問題となりました。

 さらにその美術監督がインターネット伸張期に違法行為を助長する記事を書き、その後もサブカルチャー方面に悪影響を与え続けた津田大介氏であった事も分かりました。

 この問題は表現の自由以前の問題であると考えていましたが、津田氏や氏をバックアップしている新聞社、愛知県知事である大村氏らが表現の自由を盾に自己正当化した事で、表現の自由やそれを守る運動に対するイメージが著しく悪化した事は否めません。

 当会は表現の自由にまつわる事件や事象、運動などの情報を歴史的観点から収集し、誤ったイメージを少しでも払拭するため、令和1年10月1日に改めて表自史研究会として発足しました。